内容量:最低長50センチ以上の複数本の合計延長3m以上。
規格:生、根・胞子嚢を含まない地上部。
お届け時期:5月中旬〜12月下旬(11月中旬以降は採取保管品)。
生産又は採取地:北海道南西部、農薬・化学肥料は使用しておりません。
※積雪による採取困難の為、多数セットの御予約は11月中旬迄とさせて頂きます。
【日陰の葛/日影の葛】
北海道から九州に分布するヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の蔓性のシダ植物です。
2倍体・3倍体・4倍体が存在し、其々生育場所の好みは若干異なる様ですが、
適度な湿気を帯びた日当たりの良い貧栄養の場所に繁茂することの多い植物です。
蔓は時に5m以上も地面を長く這い、20〜50cm程の間隔で根を出し地面に張り付きます。
季節・個体により長さはまちまちです。春〜夏に伸び、晩秋・冬には根元のほうから枯れて短くなり先端部の5〜20センチ程が雪の下で冬越しします。
3枚目の画像は1セットの例(測定テープの上が1セット分、下が2セット)です。
1〜2セットのお届けは第4種郵便(送料全国350円程度)です。
3セットからは宅配便60サイズ、5セットからは宅配便80サイズ、
10セットからは宅配便100サイズを目安にお考え下さい。
石松子(セキショウシ)と呼ばれる大きな胞子嚢(長さ2〜3cm程)を有し、
かつては胞子をナシの受粉の際の増量剤にしたり、線香花火の混ぜ物や
漢方の丸薬の湿気除けに混ぜて使われていました。
蔓は祭事や観賞用の他にも、鯉や金魚の産卵巣にしたり、同じ仲間のマンネンスギ同様
お寿司屋さんのショーケースに納まって居たりします。
また採取後長く緑色を保つ特性を買われ、近年はドライフラワーや花材アート資材にも利用されるようになりました。
お正月飾り用・クリスマスリース用の品の採取は10月後半〜積雪までに行い、
流水に浸けるかビニール袋に入れ湿潤を保って保管しています。
お客様がどちらにご使用なのか判りませんので、コメント欄にて御希望のお届け時期をお知らせ願います。
お客様が御自身で生かして保管される場合は、根を切り落とさずにお届けする事も可能です。
【ちょこっと豆知識】
何やかやと色々あって、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸(アマノイワト)に隠れ世界が闇になってしまいました。
みんなは困ってしまい、出て来て貰おうと作戦を立てました。
天宇受売命(アメノウズメノミコト)が「ヒカゲノカズラ」を身にまとって踊り、
他の神々はヤンヤヤンヤと囃し立てました。
外の賑やかな様子を天照大神がちょっと覗いた所を「力持ちの神、天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)」が岩の扉を開けて遠くにぶん投げました。
こうして世界にまた光が戻ったそうです。
現在も神聖な植物として神事に使われたりお正月飾りとして用いられたりしています。
いかに緊急事態とは言え、神様がツルンツルンで踊ったりはしなかった様ですネ。
天照大神って偉い女神なのに拗ねて隠れちゃうってなんか可愛いです。
【ご注意】
エゾヒカゲノカズラ(立ち上がった側枝の先端が白く、面状に広がる)との微細な判別は行っておりません。
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北海道では殆ど利用される事が無く、人的要因による減少はほぼ有りません。
パイオニアプランツの性格が強く、資源は微増していると感じています。
【近年の状況】 11月中旬までに御予約頂いた数量は確保出来ている状況です。
余分には10セット程度しか採ってません。
積雪後は採取出来ませんので、在庫切れの際は御了承願います。
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百科事典で調べる⇒ ヒカゲノカズラ
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